greenz.jp主催によるビジネスセミナー「Green thinking(グリーン思考)で考える未来のビジネスモデル」
に参加しました。
スピーカーは
Think the earth プロジェクトプロデューサーの上田壮一さん
イースクエア代表取締役社長のピーター D. ピーダーセンさん
パタゴニア副社長の辻井隆行さん
でした。
このセミナーで得た気づき、再確認したこと、など、書いてみます。
●上田さんのお話より
・2050年までに今のかたちの資本主義、石油依存型経済は必ずピークアウトし、次の世代の資本主義へと移行していく。
・1950年から今までを振り返ると、この期間も人間は悪くなってばかりきたわけではなく、PROGRESSしてきた! (特にこの間の通信(IT、携帯)の発展はめざましい)
・われわれは、この歴史的転換期(ターニングポイント)を生きている世代。
・環境問題は人間の問題であり、都市問題である。
・理性 × 感性 × 身体 による理解と行動が重要。
・生命を実感できる社会につながっていくと良いと思う。
●ピーターさんのお話より
・現在のビジネスニーズ=持続可能性というのは正しい。なぜならば、それが希少性の高いものになっているから。
・2050年には世界人口92億人に対し、経済規模は現在のGDPの4倍(金融危機を考慮しても)になると予想されている。
・それに対し、CO2または資源は現在の1/2にしなければならないとされている。
・つまり、資源効率8倍しなければならない=これを実現できる企業は必ず成長する。
・これを「環境成長経済(Ecological Growth Economy)」と呼んでいる。
・いま、Sustainable Societyへの橋の材料は出そろっている。少しずつ橋ができている。でも、橋げたがグラグラしている!
・一人一人が橋を造る人になり、エコリテラシーが行き渡らなければいけない。
・ホモサピエンスの精神レベルが進化して→ホモソシエンスにならないといけない。
・ホモソシエンスは共鳴、協働、共創できるヒト
・次の時代は「生命を育む資本主義(life enhancing capital)」にならないといけない。今のままでは生命を壊してしまう。
●辻井さんのお話
・パタゴニア創業者であるイヴォン・シュイナードさんは、自らの経験から学び、お客さんに自分がいいと思うことを熱心に説明(PR)し、行動がともなっているので、お客さんから支持される。会社も原点に戻れる。
・一番売れていた山登りの道具も、それによって自分の好きな山が汚くなってしまった のを見て売るのを辞める
・オーガニックコットンに切り替えるために、生産量、スタイルの数ともに激減するけ れども、カタログで熱心に説明することによりお客さんが離れない
・パタゴニアはCSRをマーケティング=差別化のツールととらえていない。環境への対応を義務としている。けれども結果的にそれが差別化となっている。
・近代合理主義は数値化を追求してきた。これからは、数値化されない部分、感性、右脳etcが評価されるようになるといいと希望。(あいつは仕事ができないけど優しいから全体として効率があがっている・・・とか)
★ 感想 ★
最近、共鳴(レゾナンス)ってなんなのか、
身をもって理解することができてきました。
なんとか言葉にしてみるとすれば、こんな感じです。
ココロの中からピュアな表現を選んで相手に伝える
↓
何かが相手のココロで響く
↓
それが双方の距離を縮め、次の一歩がよりクリエイティブなものになる
セミナーではそんな響きあいがじわーと場に浸透していくのを感じました。
個人的に、最近、CO2や環境問題にそれほど熱心に思えないでいたというか、
メジャーになったら離れてしまうアーリーなファン心理みたいなもの(あくまでたとえれば)を持て余していたのですが、
ピーターさんの
資源効率8倍=1GDPの生産に対し1/8の資源投入でまかなわなければいけない状態
という提示が非常に腑落ちし、
やっぱりまだまだやれること、やるべきことがあるな、と決意を新たにしました。
もう一つの成果は、自分なりに立てていた仮説が合ってるんじゃないか、
という手応えを感じられたことです。
今、あまりにも不信用がもたらす弊害に社会が疲弊していますよね。
人々は信用できるものを得たい。それに対してお金を払いたい。
だから、
普通にピュアに(子供や古代人みたいに)考えてみて当たり前のこと(=これまで既知化されていなかったか、お金の払われなかったこと)を担保すると、
それがビジネスになるのではないかな、ということです。
パタゴニアが環境対策をマーケティングではなく義務としてとらえて、利益が圧縮されてもそっちをとる、
だから人々がそれに対してお金を払う、
というのは、その線で考えると説明がつく。
逆説的に、お客さんの気持ちに沿おうとマーケティングとして環境をやる、
するとお客さんの気持ちが離れる、
というのもあり得るのではないでしょうかね?
これまでの経済常識にとらわれず、理路整然と、かつ感性をとがらせて、
こっちの方向が善だ、
ということに対して、ひとびとが敏感に共鳴してくれる時代になっているのではないか、
と、一人思っていたことを確かめることができた気がしました。
金融危機がそのシフトを後押ししていると思います。
そして、「生命」というもう一つのキーワードがつながった瞬間。
今までばらばらに見えて根底でつながっていたものが、
ふうっと一つの道でつながったように見えた瞬間でした。
今回のセミナーを主催した(株)ビオピオのみなさんは、
同世代だったことも大興奮でした。
民間の環境の世界でおじいちゃんじゃない若い人に会えた〜
祝すべきウェブメディアgeenz.jp,
エコリテラシーを育むために、ご一読をオススメです。
【環境のこと: About the environmentの最新記事】


信用がベースになる社会、本当に共感します。僕たちの世代が普通に疑問に感じることを、正直に伝えていくことが何より大切なのかもとこの頃感じています。人間だもの、打てば響くんですよね。
いろいろご一緒できると嬉しいです!
今後ともどうぞ、宜しくお願いします。
>僕たちの世代が普通に疑問に感じることを、正直に伝えていくこと
そうだと思います。
もう大人のせいにできないし、ウェブを手にした世代ですもんね。
これからもよろしくお願いします!